ブレンドと産地の妙
46 パラレッロ(46度線)の名は、オリーブ栽培に適した世界最北の地で造られることを表しています。ここは47度線上の北側に位置しているにも関わらず、気候やその後の植生は典型的な地中海性気候で、ケッパー、柑橘類、ブドウ、オリーブなどがよく育ちます。
使用するオリーブ品種は、スパイシーで繊細な『フラントイオ』を主体に、スイートでフルーティな『レッチーノ』と『カサリーヴァ』の3種類。
これらは基本的にはトスカーナ地方で栽培される品種で、複数の品種をブレンドするのもトスカーナ方式。しかしながら、何百キロも北に離れた場所で生まれた、オリーブたちは、トスカーナのそれとは異なる味わいになります。
青く、フルーティなのは同じですが、トスカーナのオイルが青くて重厚感があるのに対して、こちらは青りんごをサクっと齧った時のような、そして吹き抜ける風のような軽快な青さを感じます。