熟成バージンオリーブオイル トラディシオン ＜TRADITION＞

搾油前に発酵をさせるというアプローチをあえてすることにより、まるでタプナード（オリーブペースト）やトリュフのような非常に強い香りと、熟成させたブラックオリーブをそのまま食べたような濃厚な味、発酵食品を彷彿とさせる芳醇な味のオリーブオイルに仕上がります。本来オリーブの実は新鮮なほど良いと言われていますが、それをあえて発酵させることで、生まれる特別なオイル。
プルーンのような芳醇な香りは、ジャガイモやマッシュルーム、卵料理との相性が良く、料理の香りをより引き立ててくれます。

現代のオリーブオイルは、収穫後の新鮮なうちに搾油することが品質を決める重要な要素ですが、昔はオリーブオイルは発酵させた実で作っていたようです。それは腐敗や意図しない発酵も起き、品質を著しく落とすこともあったそう。

しかし、バスティッド・デュ・ラヴァルは完全なコントロールを施し、昔ながらの発酵オリーブオイルを仕上げています。これが、このオイル名「トラディション」の由来です。

完璧な処理をすることにより、どこまでもピュアで、熟したオリーブの香りが楽しめるユニークなオイルとなりました。

バスティッド・デュ・ラヴァルは、「メゾン・トロワグロ」「エピキュール」など三ツ星を獲得したフランスの著名なシェフに支持され、彼らが運営するレストランで使用されています。また、多くの人に自分たちのオリーブオイルを周知するために多くのコンペに出品しています。これまでに37個以上のメダルを獲得しています。

人口3000人の小さな村、カドネ。

新鮮な空気、ゆるやかに流れる時間。バスティッド・デュ・ラヴァルのオリーブ畑は、この村の原産地指定管理地域に位置しています。

彼らのオリーブ畑には、約4000本のオリーブの木が植えられています。
『プロヴァンスのオリーブオイルの栽培方法』、『品質管理』、『テロワール』を守り、を５品種のオリーブを育てています。（『アグロンド』『ピショリーヌ』『サロネンク』『ブテイヨン』『カイヨン種』）

搾油は、自家搾油所にて行われます。最新の技術が搭載された自家搾油所で処理することで、収穫から粉砕までの時間を可能な限り短縮することができ、発酵や芳香の損失のリスクを回避できます。
ここは、水も熱も加えない低温圧搾法を用いて丁寧に搾油され、オリーブに含まれる香りのほとんどがオイルの風味に活かされています。

バスティッド・デュ・ラヴァルは、ローラン＆カリーヌ・クープ夫妻が2000年に創業しました。
ローラン氏の実家は、ボジョレーのワイン生産者。カリーヌ氏の実家は、ドロームの農家。二人はかねてからの夢を追いかけアメリカに渡り、1985年から 1998年までロサンゼルスにて観光に焦点を当てた企業を3社設立し、企業家として成功を収めました。

二人はロサンゼルスの会社を全て売却し、そのブドウ園を購入。数ヶ月を費やして土壌のコンディションを整え、数千本のオリーブの木を植えました。

オリーブの木が育つまでの間、二人はアメリカでの経験を生かして、レンタカー仲介業社を設立します。
会社は急速に発展し大成功し、最終的には世界最大のオンラインツーリズムであるエクスペディア社に売却するに至ります。

事業を行う傍ら、フランスとイタリアで様々なオリーブ栽培の実践訓練を受け、技術を身につけました。
ローラン氏は、2010年にモンペリエ薬科大学でオリーブ学のディプロマを取得し、現在ではパリ農業コンクールのような権威あるコンペで審査員をも務めています。

農園の経営は、2020年より息子のレオ氏に引き継がれました。レオ氏は、SKEMAビジネススクールで経営学の修士号を取得し、国際オリーブ評議会の公式テイスターの地位を取得しています。

私たちは、皆さまのご家庭料理をますます味わい豊かに、そして華やかにできるようなオイル作りを目指しています。

プロヴァンスではオリーブオイルはどんな食事にも使われ料理を作るときも食べるときにも必要不可欠な存在です。それはもはや調味料というより、その料理の材料のひとつで、食事をより完璧なものへと誘ってくれるものだと私たちは考えています。

この理念を、私たちのオリーブオイルをお試しいただきながら感じてもらえたら嬉しいです。