EXVオリーブオイル

草原の草を刈り取った瞬間のような鮮烈で青々とした印象の中に、青りんご、熟す前のバナナ、ハーブ、またナッツを思わせる香ばしいニュアンスもあり、複雑で奥行きのある豊かな味わいのオリーブオイルです。

シチリア人がこよなく愛する品種『トンダ・イブレア』を単一で使用しています。

塩やハーブでグリルしただけの魚介、豆料理、新鮮なお野菜に、余計な味付けはせず、ただこのオイルをかけて食べてみてください。シンプルな食事がどんどん楽しくなります。

シチリア島のオリーブの歴史が長く、樹齢の長い樹を生産者たちは代々守っています。

ゾットペラの農園の平均樹齢は450年。中には1000年を超えると推定される樹も何本もありますが、今でも現役で、毎年果実を実らせます。当主のロッソ氏は、「樹齢の長い樹から取れた実は深い味わいがある。」と言います。

品質を確保するため、オリーブは手作業で1つずつ収穫され、収穫後8時間以内に最新のオイルミルでコールド・プレスされます。圧搾されたオリーブオイルはフィルターに透すことなく、ステンレスのタンクで自然に不純物を沈殿させます。

酸度は0.25％以下。まるで果汁のようにフレッシュなオイルです。

オリーブオイルには、様々なコンテストが存在します。
ゾットペラにとっては、多くのお客様がリピートして購入してくれていることが、一番の金賞です。

とは言っても、最初の信用を得るために、ゾットペラもコンテストに出品しております。多々受賞歴はありますが、イタリア で最も有名なグルメ専門誌ガンベロロッソでは、最高ポイントを獲得したこと、そして日本のオリーブオイルソムリエ協会の会長様の名を冠した特別な賞を受賞したことは、大変栄誉があることと考えております。

ゾットぺラの当主ロッソ氏は、生粋のシチリア人。人口8000人ほどの小さな村「キアラモンテ・グルフィ」でオリーブを育てています。

15世紀にこのオリーブ農場に移り住んできたロッソ家は、代々親から子へと農場を受け継ぎ、現当主のロッソ氏も息子と共に農場を営んでいます。

ゾットペラの魅力は、その味わいと共に、毎年移り変わる気候の中で、高いレベルで一定以上のクオリティを維持していること。それには、収穫時期の見極めが非常に重要です。

ロッソ氏は、その見極めが非常に長けています。何度かに分けて収穫を行うことで、早摘みのフレッシュ感と熟した果実の奥行きを出しています。これは先祖から受け継いできた重要なノウハウの一つです。

実は何十年か前まで、「キアラモンテ・グルフィ」のオリーブ農家たちは、自分たちが作るオイルが品質の低いものだと考えてきました。

近年になりそのフルーティな味わいが特筆すべき評価に値するということで見直され、イタリア本国で話題となり、それ以来この地域のオイルはコンテスト上位の常連となりました。

農場の傍にある真っ白な石造りの家とそれを取り囲む石の塀。想像以上に強固に作られているその理由を、ロッソ氏は「昔はオリーブオイルが非常に貴重だった。オイル目当ての盗賊が多く、農家はこの自衛しなければならなかった。」と語ります。

家の中には、今でも大昔の石臼と石のタンク。今では過去の歴史を伝える貴重なものとして保存されています。施設内には旅行者が泊まれるようになっておりますので、もし、シチリアに行く機会があれば是非ご検討ください。